サラリーマンのメモ

大手日系企業に勤めて3年目、仕事について色々と語ります。

新卒で大手の日系企業で働くということを知ってほしい

20卒の新社会人が働き始めて1ヶ月。早速、色々と炎上がありましたね。

総合商社のエリートマンがオンライン研修受講なう的な感じの投稿をインスタにアップしたり、匿名のサラリーマンが自社の名前を出して文句を垂れ流したり、ダメですね。投稿を消したみたいだけど、魚拓が残っています。

 

web.archive.org

 

私も割と知名度があるような大手の日系企業で働いているのですが、今回は新卒で大手日系企業で働くことについて書いていきたいと思います。上記の投稿にあるように大企業で働くことはどういうことなのかを知らないまま就職し、社会人になり勝手に幻滅し、文句を垂れるということが起きないように少しでも情報を提供したいと思います。

福利厚生が素晴らしいとか、若手のうちから裁量がないとか、ググれば出てくるようなありきたりなことはなるべく書かないようにしますので、是非読んでみてください。

前提として、新卒で大手の日系企業に総合職として就職して数年で、転職は行っていませんので、実際には他社や他組織のことは聞きづてでしか知らないのでご了承ください。あくまで偏った意見として話半分に読んでいただければと思います。

 

2020年5月29日追記

大企業の定義is何。本記事は以下の前提で記載させていただいております。

 

 

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新卒で大手の日系企業で働く画像

新卒で大手の日系企業で働くということ(仕事編)

配属ガチャは自分で引き寄せろ

大手企業に入ると、自分がやりたいことは無視されて、適性がある組織に配属されたり、職種が決められたりするというものです。こういう側面は実際あります。

企画やマーケティングを志望していた同僚が営業に配属されたり、コンサルを志望していた同僚が開発に配属されたり、発令を受けて泣き崩れる人も実際に見てきました。

 

結論から言うと、大企業はそう言うところなので、そこで頑張れとしか言いようがないです。置かれた場所で咲きなさいと言うでしょう。ただ、あなたが希望する配属先や職種を自分の力で引き寄せて、少しでもあなたの希望を組織に通す確度を高める方法はあります。

 

方法はシンプルですが、就職活動時から希望の部署と職種を明確にしておくことです。それから内定者の集まりや1〜3ヶ月くらいある新卒研修の間に面談する機会などがありますから、継続して自分の希望や想いを伝えるのです。

人事側でもできることなら離職率を下げたいし(大手日系企業四季報等に記載されることもあり、特に若手の離職率を減らすことに注力しています)、安定した事業運営のためにも同じ組織に長期的に勤めてもらうことを望んでいます。人事側のこういう状況もありますから、就職活動の時から明確にどんな部署でどんなサービスに携わりたいかということ、またどんな職種でやっていきたいかということを伝えることで、それなりに採用後に考慮してくれるようになります。

 

これは早ければ早い方がいいです。新卒研修の最後の方では既に配属先や職種が決まっていることが多いでしょうから、とにかく早い段階から伝えましょう。格好つけて、就職活動の時に建前でばかり話していたり、採用後の面談などでも、何をしたいのかということに具体性がないと、人事も適性から判断するしかないのです。

アホな人はこれを知らなかったり、努力することを嫌ってやらなかったりして、文句を垂れるのみであります。自分が希望してまでやりたいことがあるならば、まずは努力をしましょう。

 

大企業の仕事には大企業が社会的に求められる役割が反映されている

政府や官公庁の調達で売り上げをあげる企業も結構あります。そのほか、国のインフラを支えるサービスを提供していたりします。こういうのって結構面倒な手続きとか多いし、関係者が多くて把握するのに時間がかかったりするんですよね。またこれまでの業界の歴史だとか、法律だとか政令だとか追っていないと大変ですし、小さな物を作るにしても、準備する時間や労力の方が大きいんですよね。

それをめんどうくさいと思うか、大切にしていきたいと思えるかですね。よく使命感とかいうあれかもしれないです。あなたの企業が社会に求められる役割であり、それはあなたがやっていくんです、みたいな。

大企業にいるとこういった背景の深い理解や周囲との関係ができてこそ、一人前と認められます。5年目の社員とかでもまだまだ半人前なのです。反対に言えば、簡単にできない仕事だからこそ価値があるということでもあるんですね(スキル的に他社で通用するかどうかは置いておいて)。ぶっちゃけ1年目、2年目が組織レベルの結果出せるってのは、バリュー出せているか、出せていないかは別として、それだけ組織として小さい仕事をしていることの裏返しでもあると思うんですよね。まあ何が言いたいかというと大企業の仕事も一生懸命継続してやっていると色々と見えてくるものがあって面白いです。

 

同僚は素晴らしいものだ

大企業の新卒採用人数は結構多い傾向にありますのでご存知のとおり。私の会社でも数百人の同期がいます。入社してからは高校や大学で出会ったことのないタイプの人たちに多く出会います。学生時代に起業していたり、海外の大学を出ていたり、世界中をバックパッカーで回っていたり、雑誌で漫画の連載をしていたり、モデルをしていたり、色んな人に出会いました。またその同僚と切磋琢磨していける環境が素晴らしいと感じました。そして今でも同僚との繋がりは大きいと感じています。

 

新卒研修は誰にとっても意味がある

人数が多いと、どうしても個々の能力に合わせた研修を行うというのは難しいです。本を読めばわかることを何時間もかけてやるとかいう意見もあったりします。言い分はわかります。でも会社というものは組織ですから、特に大企業だといちいち数百人に対して個別最適なんてやっていられません(このあたりは今後の課題かと思います)。そういう意味で新卒研修は、全体最適にせざるを得ないし、もしあなたが、そんなの馬鹿馬鹿しいし、自分で一生懸命に自己研鑽したいというならばコソコソ内職したらいいと思います。あれは半分遊びのようなもので、本気で考えても、適当に考えても評価されることはないです。仲間で交流を深めて、楽しみながら、一般教養を身に着けることが目的なんだと思えば気が楽になると思いますよ。実際にそういった側面もあると思いますし。やろうと思えばコソコソ自習できるのに、つまらないだとか、時代に合っていないだとか、文句ばかり言っている人は、正直周りから見たら寒いですよ。

実際の研修自体は、企画のためのフレームワークや問題課題を解決するだとか、結構大事なことをやっていることもあると思います。ただ実務経験がなく、具体的なイメージを持ってない新卒社員達はその体系化された知識やエッセンスを見逃しがちになっていると思いますので、割と真面目に聞いておくと、後々仕事に役立つかもしれませんね。

 

若手のうちは色々と雑務が多いけど、実はチャンス

飲み会とか、忘年会新年会とか、企画書の印刷とか、契約のための調整とか、派遣の受け入れとか、結構面倒臭いことが多いです。あー早くうちの担当に後輩来ないのかな、なんて考えたり。まあでも自分が先輩の立場だったら、雑務も一生懸命に取り組んで、小さいタスクでも正確にスピーディーにこなしてくれたら嬉しくないですか?自分がやる立場になったら、主体的にやると、周囲の人と関係性を築くチャンスにもなりますし、新しい仕事を教えてもらうチャンスにもなりますよ。

 

新卒で大手の日系企業で働くということ(その他)

金はやっぱり結構もらえるのか?

新卒で結構もらえますし、実はそんなに公になっていない手当てが色々あったり、残業代もきっちり出るので、良いと思います。まあ大手でもブラックな企業はいっぱいありますが。。そこは自分で調べてくださいね。

pythonゴリゴリに書いて、機械学習エンジニアバリバリやってます!みたいなスキルMaxの優秀な学生を除いて、私みたいな平凡な大学生は普通に大企業に就職した方が困ることは少ないんじゃないかと思います。ベンチャーとかスタートアップとか後から実力つけて入れますし。。。

 

大企業のサラリーマンって普段何してるのか?

観測する限り、めちゃめちゃ自己研鑽に励むスーパーエリートと家族とのんびり過ごすサラリーマンが3:7くらいでいるように思います。こう言った点からも、ベンチャーでみんなが必死にやっている環境で死に物狂いで働くよりも、大企業のまったりした雰囲気の中で自己研鑽も頑張ってバリュー出していくのが幸せになれる道でもあるのではないかと思っています。

 

以上になります。

 

今後も大企業の仕事や仕事の進め方などについて、ブログを書いていくのでよろしくお願いします。